THE STALIN

遠藤ミチロウが率いた80年代を代表するパンクバンドです。
1980年6月結成。オリジナルメンバーはVo.遠藤ミチロウ G.金子あつし B.杉山晋太郎 Dr.乾純。
ライヴで豚の頭を投げたり、全裸になって放尿したり・・・と、過激なパフォーマンスをしていたバンドとしても有名です。
1985年1月15日付けで解散。同年、2月20日、21日に解散コンサートをしました。
この模様は、現在いぬん堂より発売されているライヴCD盤『FOR　NEVER』で伺い知ることができます。
解散後、ミチロウはビデオ・スターリンを結成。また、1988年には定冠詞のない"スターリン"として復活。
６枚のアルバムを残して1993年に活動停止しました。
現在では生ギター弾き語りのフォーク的アプローチでライヴ中心の活動を続けているそうです。
ミチロウの50歳を過ぎてなお衰えぬパワーには感服するものがあります。
ここでは、主に初期のザ・スターリンについて紹介したいと思います。

ザ・スターリンのファーストアルバムです。
「当初は限定千枚だったものが予約が殺到したため急遽二千枚プレスに変更され、
　それも発売後数週間で売り切れ、その後製作を受け持った二つの組織が決別してしまったため
　再発もないままプレミア価格数万円となった伝説のファースト・アルバム。」（『ロック画報08』より）
ジャケット画はガロ系漫画家の宮西計三の作。A面はスタジオ録音、B面はライブ録音です。
７、８曲目の「豚に真珠」と「GASS」は京都の磔々、その他は法政大学学館ホールでのもの。
当時のメンバーは、Vo.遠藤道郎 G.TAM  B.晋太郎 Dr.イヌイジュン。当時ミチロウは漢字で表記していたっぽいですね。
初期のストレートに過激なザ・スターリンが聴けます。「主義者（イスト）」は後の「ロマンチスト」。
「主義者（イスト）」の方は「ロマンチスト」の短いバージョンといったところです。
個人的に好きな曲は「革命的な一日・・・労働、学習、生殖、睡眠・・・　革命的な日常！」というフレーズを
繰り返す「革命的　日常」という曲。なんだか病的でかっこいいです。
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「デビュー・ソノシートに続く5曲入りの７インチ。金子あつしがギター弾いている音源としては最後の作品。
　ジャケットの外側は豚の頭と星で囲まれたスターリンの写真、内側は猿の自慰写真と、
　アートワークも含めて当時の“ザ・スターリン”のイメージが詰まったレコード。
　「コルホーズのたまねぎ畑」は後にメジャー・デビュー盤『STOP　JAP』に、その他の曲は
　（「スターリニスト」は「アーチスト」と曲名が変わっているが）アルバム『trash*』にライヴ音源として
　再収録されている。」（『パンク天国４』より）
『trash*』と同様、初期のザ・スターリンを伝えるレコード。私は特に「豚に真珠」と「猟奇ハンター」が好きです。
「サル」はちょっとコメントしづらいですね。例によって歌詞は一部自主規制（笑）。
『スターリニズム』盤の「コルホーズの玉ネギ畑」は風邪で熱があるみたいな歌い方で、
メジャー盤より『スターリニズム』盤の歌いかたの方が好きです。
「スターリニスト」では有名なアジ演説が聴けます。「全テノ革命的變態諸君！！」
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ザ・スターリンの記念碑的デビュー・ソノシート。当時は200円で発売されていたそうです。
メンバーは　Vo.B.遠藤ミチロウ　G.金子アツシ　Dr.乾純　でした。
「今聴くと、サウンド的にはパンク以降のオルタナ・グランジと言われたような音楽に通じる部分も感じとれる。
　20年前の作品ながら、歌詞やサウンドのインパクトは古臭さを微塵も感じさせない。
　『TRASH』伝説的ヒットとの伏線となった作品。」（ドール増刊『パンク天国４』より）
ところで、某音楽系番組でJUDY AND MARYのYUKIが「肉」をカバーして歌っていました。
YUKIと「肉」とその音楽番組の組み合わせが妙にミスマッチして驚くと同時に面白かったです。
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