伊集院光深夜の馬鹿力



2005年4月4日(月)放送分
お待たせいたしました。
今週はよつくらさんからのリクエスト。
というか、本来は私がサボっているだけだったりするのですが(笑)

今週気付いたこと。・・・てゆーか、リスナーへの皆さんへの報告。
えー!構成の渡辺くんがー!先週のー、まぁ、月曜日の深夜・・・えー、火曜日の早朝・・・
北海道はススキノにおきまして、三十年間守りつづけた童貞をー!・・・
75%ー!捨てましたー!
月曜ジャンク!伊集院光深夜の馬鹿力!

(OPテーマ)

もう、顔つきが違う。顔つきが違うし、なんか、もう構成力が全然違うもんね。
もう、あのー、今日も見ててさ、あのー、パソコンのワープロソフトに向かってさぁ、
「今日、このコーナーはどこ」みたいのやってたけれども、打つスピードが全然違う。
タイピングオブザ・デッドでも、もう何段か上がってる感じがすごいしてます。
それぐらいねぇ、やっぱ、ビッグバンだったんでしょうねぇ。
あのー、構成の渡辺さん。ねぇ。三十年間、童貞をかたくなに守り続けて来たわけですよ。ね。
あのー、まぁ、まさかね、三十年間守ったものがですよ?突然、しかも旅先でポンってね、
はじけるって思わないじゃないですか。ね。えぇ。
だってね、ほんの一週間前までは、あのー・・・実家に住んでますから、お母さんのヒロコから、
「マーくんも、付き合ってる彼女見せてね?」
みたいな事言われて、
「うっせえ!!この野郎!!」って言ってたやつが(笑)
「なんだ、お前!?その心配!!」みたいな。
「一銭もねぇのにセコムみたいなさぁ!」みたいな(笑)
そういう感じ(笑)そういう感じにキレてたですよ、構成の渡辺さんがまさか旅先であんなことになるとはですよ、
実の親でも気が付くめぇ、なんですけども。
いやぁ、ねぇ・・・、自分で覚えてます?どういう事・・・。
全然なの?あそこの・・・あの・・・
あ(笑)、あなたの許諾を得て実はあれはネットで公開してますからね?(笑)
あん時の音声は全部公開してますからね?
先行。先行オールナイトっていう形で、実はチラリと公開はしたんですけども、
まぁね、あの別に、基準はラジオを聴いてる人ですから、今日改めて私の口からね、
お知らせしなければいけないな、と思いましてね。

あのー、先週、北海道から番組をやらせていただいたんですけども、
で、北海道から番組をやった後に、番組終わりで御飯を食ってねぇ、と。
で、北海道らしい物を食べたいじゃないかっていう話をしたら、もう、ほとんどお店が全然やってねぇんだよな。
まったくやってないんだよね。ほいでいて、どっかやってねぇか、居酒屋で魚食える所って言ったら、
甘太郎に案内されて(笑) 甘太郎はさぁ・・・甘太郎なんか常連だよ?と思って(笑)
もう、東京でどんだけ俺が・・・ 俺、芸名「甘太郎」にしてもいいんじゃねーか?
っていうぐらい行ってるつーの!っていうところにまず案内され、ですよ。
しかも、その甘太郎が週に一回だけ、月曜は早閉まいみたいな(笑)
やってもいねぇ甘太郎の前で俺、どうしたらいいんだよ?みたいなのを・・・
まぁ、プロデューサー池田ね。それからあと、僕ね。それから、新アルバイトの河野ね。
そして、構成の渡辺で、四人で、またさぁ、雨がシトシト降っててさぁ、さみーんだ。北海道のその夜中が。
ほんで、甘太郎の前で「どうしようかぁ?」っていって、で、歩いてる人とかに、
「なんか、ないですかねぇ?穴場みたいな所ないですかねぇ?」って言ったら
白木屋っていう大穴があると。
もう、東京の人は絶対知らないだろうけども、白木屋っていうね、
北海道の景色が白いことから多分「白」なんじゃねーの?みたいなね。
で、白木屋の「木」は白樺だね!ぐらいのね、お店があると。
俺たちにはちょっと敷居が高ぇと。ね。えぇ、えぇ、えぇ、えぇ。
もしかしたら、あの、思い切って行ったら、赤井秀和にぶん殴られるんじゃねーか?
みたいな感じが、あったりとかしてですよ。

そしたら、一軒だけな、“奇跡のジンギスカン”っていう・・・
チンギス・ハーンがやってるんですよ。チンギス・ハンが。
ほんで、そこ入って・・・それも、ススキノのど真ん中なんですよ。
ススキノのホントにど真ん中で、一軒だけジンギスカン屋さんがあって、ここで飯を食おうって話になったのね。
そしたら、いつもは、我々こう一流の番組のスタッフは、東京の赤坂にあるTBSまで原チャリで来ることが凄く多いんで(笑)
飲めないわけなんですよ。番組終っても。
でも、今日はホテルに帰るだけだから、「飲もう」・・・。
すごいよね?何年振りだろう?番組のスタッフが10年間番組やってて、飲んだのが・・・
二回目かもしれねぇ。下手したら。 「飲もうか」って話になって。
ほんで、そのジンギスカンで、いつものウーロン茶じゃなくて、ちょっとこう「酒飲もうか」っていう話になったら、
構成の渡辺が・・・飲んでるの見たことないですよ!?この男が飲んでるのを。
だって、構成の渡辺くんが飲んでるので見たことあるのはウーロン茶と灯油だけなんですよ。
今まで見た事あるのは。え?・・・と、煮え湯ね。それは凄い(笑)
煮え湯飲んでんなぁ・・・(笑) 俺らなぁ(笑) 煮え湯は随分・・・
特に構成の渡辺くんとは、もうニッポン放送時代からの付き合いですから、
まぁ、あの晩、ニッポン放送で飲んだなぁ、煮え湯。ね?
でー・・・、樽で飲んだよ。煮え湯。びっくりした。
俺たちって湯の沸点って100℃までだって聞いてたけど、600℃なるのね。頑張るとな。
600℃の煮え湯を飲んで以来ですよ。あのー・・・酒飲もうって話になって。
アルバイトの河野は意外に水商売のバイトもあるんでカパカパ飲むんです。
でいて、俺もがたいがあるから飲もうと思えば・・・
俺は三ヶ月に一回ぐらい無茶飲みするだけで、普通に毎日飲むとかは全然駄目だし、
飲む席とか行くのが、今はそんなに好きじゃないんで今はあんまりいないですけど、
俺も飲めるんで、飲んでて、で、プロデューサーの池田なんて・・・
「人妻の母乳以外は飲まない」って言ってたろ?
ねぇ?話だよねぇ?「著しく太った疲れた人妻の母乳しか俺は飲まない」って言ってた。
帝王切開の跡が無かったら絶対俺はその母乳も飲めないみたいな、そういうフェチだから。
言ってたら飲んで・・・

そしたら、構成の渡辺も飲み始めて、ほいで、なんかねぇ、結構ぐだぐだになって来たんですよ。
ほいでいて、童貞論みたいな話になって。ほんで、ススキノっていうのは知る人ぞ知る、まぁ、
日本で1、2位を争う・・・まぁ、そういうね。トコじゃん。で、凄いど真ん中に居るわけです。
それでいて、俺、そういう知識があんまり無いから、
「あの辺ずっと真っ暗だったけど、あの辺が凄いそういうのあるんだろ?」みたいな話をして、
で、風営法とかあるから、「ああいうところも早く終っちゃうの?」みたいな話をしたら、
酔っ払った構成の渡辺が「そんなことも知んねーのか!?」みたいなこと言い出して(笑)
風営法でソープランドっていうのは、夜の12時までやってら終って、
日の出の時刻から早朝ソープってのが始まる決まりなんだ、と。
「おめーら、童貞じゃねぇんなら、そのくらい知っとけ!」みたいな感じになってるんですよ。
ちょっとなんか(笑) 変な、童貞逆ギレが始まってるんですよ。なんか。
ほんで、びっくりしたのが・・・ 
え?そういうもんなん・・・なんか法律なんでしょ?
要するにその日が終ったらもう終わりで、閉めろと。
で、変な話、「朝になったら始めていいよ」だから、その朝っていうのを厳格にやってるから
日の出の時刻からは営業を開始していいから・・・
っていう話をはじめて、結構ちょっとトリビア的な「へぇ〜」みたいなトーンになってたわけよ。
したら、構成の渡辺が・・・
(伊集院)「あ、じゃあ今日なんか何時頃からやってるのかね?」って言ったら
構成の渡辺が「5時23分!!」って言うんです(笑) お前調べ・・・(笑)
万が一に備えて情報集めてんですよ。この男。5時23分ってことを。
で、飲んでる内にもう5時過ぎになってるから、5時ももう廻るってわかってるから、
そのー・・・「あ、そうなんだぁ・・・」なんつって。
正直、正直「行く」っていうんだったら「金は出すよ。俺が」と。
俺は自分の中で、構成の渡辺くんの童貞をこれだけネタに使ってるんだから、
ある意味、あの・・・共有財産だと思ってるから。
お前だけの童貞じゃねー!俺の童貞でもあるんだっていうところあるから。
てゆーか、“番組の童貞”だと。これは(笑)
俺たちみんなの童貞だ、と。俺たち3年2組の童貞だ、と(笑)
そういう話をしてて、「ここは俺が(お金を)出してもいいよ?」と。すごい高いとこで・・・
ただ、俺はホントに被害妄想が強いから「一緒に行ってやることは出来ねー」っていう話になって。
だから、受付まで行って、「彼をこれこれこういう形で童貞喪失させて欲しい」
っていうリクエストまで俺やってやるよ、と。金も渡すよ。みたいな話をして、
「どうする?」って言ったら、「ちょっと考えさせてく・・・へへん☆※♂・・・」みたいな空気になってるんですよね。
んで、えーっと・・・
「じゃあ、こうしようや。お前は帰りに一応、HBCさんが飛行機を手配してくれているけれども、
 例えばここで数万円のお金を使うんだったら、そういうお店に早朝で行くのか、
 あのー・・・北斗星っていう全室個室のブルートレインに乗るのか。」っていうのを訊いたら・・・
みなさん、答え予想つくじゃないですか?
この男ですよ?この男ですよ?
・・・「ちょっと待ってください。」って答えるのよ。
二つ返事でブルートレインだと思ったんですよ。僕の中では。絶対。
絶対ブルートレインの個室だと思ったら、「ちょっと待ってください」なんだよ。
おやおやおや、これは面白いことになりそうだな、と思って、
これはちょっと、あのー・・・プロデューサーの池田に、「録音機材を回せ。」と(笑)
で、あのねぇ。本人は、本人は覚えてるかどうか知りませんけど、
「録音機材を回していいか?」っていう質問は僕ら、してますからね。
してる中、お前が「いい」って言ったから録音機材を回したんですよ。
ほいで、その間もずーっと一人で「どーしようかなぁ・・・どーしようかなぁ・・・」ってずーっと言ってるわけ。

で、お店出る頃には「絶対お前、決めろよ?」っていう話をして、
俺の中では、お店出て外行くとホントに寒いから、ちょっと酔いが醒めるんで、
そこで、そのブルートレインを選ぶってホントに思ったから、
で、おもて出て、「どうする?」って言ったら、
「北海道の北の大地に、僕の守りつづけた童貞を捧げたい。」と言うわけですよ。
「行きたい」って言い出してね。
あんな力強くモノを言い切った君を初めて見たよ。
「行きたいです!」って言うわけよ。
こらぁ困ったなぁって思って・・・。だってさぁ、わかんないけどさぁ、回してたってさぁ、
ああいう所に行って、お金どうのうで・・・
大体、ここ冷静になってよ?ね?色々な件もあるから。
やっとね、あの、ホリプロでも復帰した女の子がいるから。
こういうところ、凄いキチンとして欲しいんだけども。
青少年のみんな聞いといて。
日本には法律があって、お金云々で童貞っていうのは捨てられないんですよ。これ。
何処に行っても。童貞を捨てる関係っていうのはラブとフィーリングのみなんです。
だから、どんなトコに・・・そりゃススキノに行こうがですよ?吉原に行こうが・・・
お金の関係で童貞を捨てることはあり得ないんですけど、
間違った情報が構成の渡辺くんに入ってるらしくて。「それで大丈夫」みたいな?
三万円を握りしめて行けば俺はフランニュー渡辺なると思ってるわけですよ。
ほいで、最後、これどうしようって・・・
だって、ましてさ、こんな中ですよ?「既成事実としてあるじゃんか」みたいなことに押し切ったりとかして、
それが、テープとして残ったりした場合に・・・俺たちだってわかんないじゃない。
そういうことじゃないですか。
変な話だけど、ねじりににじれたら、「お前らは構成の渡辺くんの童貞を金で買った」みたいな。
意味わかんねーよ!俺は欲しくねーよ!!みたいな事になりかねないから、
どうしようか?ここはちょっとシャレにしなきゃなんねーな。って話になって、
構成の渡辺に
「だけど、ああいう所に行ったら怖い人とかが居てぼったくられたりする可能性があるぞ。」
っていう話を始めたのよ。
で、その時に、例えば三万円持ってて財布を盗られて中を見たらクレジットカードがある、と。
とか、あと、最初三万円って言ったのに、六万円入ってるって時には根こそぎ盗られるから。って話をして、
「それ、俺預かっといてやるよ」と。「財布、預かっといてやるよ」と。
あと、携帯とかも、TBSの人の名前とかが入ってるから「お前、連絡させろ」って言われた時に
結構、大っきいことになると困るから、「携帯も俺預かっとくよ」っていう話をした段階で、
普通冷静に考えたらさぁ、いっつもお前がさぁ、企画してるいろんな企画の中に出てくるセリフじゃん。それ(笑)
財布と携帯を預かるけどっていう・・・(笑) ね?
それで、その構成の渡辺くんが俺にそう言わした時に言われた相手っていうのは、
良い目に誰も遭ってないよね?それは出しちゃいけないっていうのは、
この番組では、もうみんな・・・。ましてや、仕掛ける側の僕らからすれば、もうみんな分かってますよね?
あの時素直に出したよねぇ・・・?
「伊集院さんすみません!すみません!」って言いながら(笑)
もう、酔っ払って「すみません!」って言いながら、どんどん出すわけよ。
しかも、ポケット裏返して、「よし!なんにも無い!」みたいになってんじゃん。
俺、「こいつどういうつもりなんだろう?」と思って、
「それじゃあ、その、代金の方は俺が出すから」って言いながら、ちょっと、俺も早足になってるんですよ。
だけど、こいつ色んなこと想像して、フラフラフラフラしてる時に、
目の前の所に客待ちのタクシーが居たから、「乗れ!!」って言って
渡辺以外全員で乗って、ホテルに帰ったわけですよ。
その時も、今までの、その仕掛けられた側の人からいうと、
例えば田代32が撒かれた時も、ちょっとは追っかけますけど・・・腹くくるじゃないですか?
「あー、これは、笑いだったんだぁ・・・!しまったぁ。」って思うじゃないですか?
こいつ、タクシーの後ろのトランクの上に乗ったんだぜ!?
それで、タクシー、20メートルくらい走ったんだぜ!?
何!?お前。何岡弘!?お前。ブーンって、タクシーの運転手さん、ガンガン叩いてて・・・
何ミネーターの敵なの!?お前。あの感じで・・・20は大袈裟だけど、
「大丈夫っすか?」みたいな感じになって、「いいですから」っつって、
やっとあきらめて離して俺たち去ったんですけど、

で、去ってから・・・こら、待てよ。あんだけ酔ってるから、何かあったら悪いと思って、
ホント、次の角曲がって次の角曲がって次の角曲がって元の所に戻ってきたんです。
「渡辺、ごめんなー!」みたいな感じで言おうと思って、結構こう、酔っ払った勢いで、
そういうところでもし喪失したりすると後で後悔するし、
「それはそれで、シャレでいいじゃん」みたいな事を思ってましたから、
その話をしようと思ったら・・・渡辺、居ないんですよ!
見通しの良い道路なのに誰も居ないんですよ。
渡辺が居ないから、ススキノの早朝に・・・
俺、タレントだぜ!?(笑) 一応さぁ、伊集院光程度のタレントだぜ?俺。
伊集院光以下でも上でもないけど、伊集院光ぐらいの知名度はあるやつだぜ?
それが、もう、あのソープ街に響くような声で、
「渡辺ー!渡辺ー!」ってずーっと言ってくけど、返事が無いわけよ。全然。
ほして、「渡辺いねーかー!?」ってみんなで・・・
三人でみんなで「渡辺ー!渡辺ー!」って言いながら、ずーっと行って、
そして、通るお姉ちゃんとか、明け方ベロベロのお姉ちゃんとかに「うえー、伊集院だぁ。」とかって言われながら、
ほしたら、なんかこう、ほっそ〜い路地のところに向こう側に小さい渡辺が、
右に曲がって、左に曲がって・・・多分、嗅覚でソープランドを探そうと思ってるみたいな渡辺が(笑)
消え入りそうな渡辺が居るわけよ。
で、みんなで、バァーって行って、「5時45分保護!!」みたいな感じでやっと渡辺を捕まえて、
ほいで、ホテル帰って・・・ で、もうそこでは怒るどころか、覚えてないんですよ。
だから、逆に言うと、あん時行ったとするじゃん?俺、よからぬ事になってる気がする。
何の記憶も残らない形になってると思うんですよ。
でいて、あのー・・・ ホテルで一回寝て、二時間ぐらい経った後に、
俺の部屋にコンコンコンコン・・・って来て、あの丸いの見たら、パッと見たら、薄き気味悪いのが立ってるんですよ。
なんだか分からないけども、渡辺に良く似てるけども、どこか間違い探しみたいな感じの渡辺が来て、
なんだ、俺、殴られるのかな?って思ったら、開けて言われたのが、
「俺、分かったっす。」で、始まったんです。
要は、あそこで・・・ 問題は、あの行くか行かないかっていうギリのところまで来て、
で、しかも、自分だってこう色々、お給料とかをいただいてたりしてますから、あのー、
「あそこで一歩踏み出すだけの事でこんなものは捨てられるって分かったら別にどうでもよくなりました。今は。」
って言い出したんです。なんだ・・・
よく瞳を見るとキラキラ輝いてるんですよ。
「僕、75%童貞捨てました!」
いやいやいや・・・!童貞はゼロイチだから、75%とかそういうの無いだけど、
「捨てたも同然です!」って始まったのよ。青年の主張が。
朝の札幌グランドホテルで。始まって・・・
まぁ、怒ってねーんだったら、いいやー。みたいな感じになって。

その後、わけわかんなかったのが、
「ただ!・・・ただ!あのー・・・伊集院光さん。僕は結局、ああいうお店には入らなかったんだから・・・」
朝だよ?俺も二時間しか寝てないんだよ?
深夜放送もやって、で、もうそのススキノ中(じゅう)に「渡辺渡辺」叫んでだよ?
朝、二時間しか寝てない所に、早朝のしかも出先のホテルでだよ?
しかも、ホテルのドア開けて、入り口のところで中も入らないまま渡辺はこう主張してるわけだよ。
で、言ったのが、
「ただ、伊集院さん!僕は結局ああいうお店には行かなかったんですから、北斗星に乗る権利があります。」
おい、それまだ生きてんのかよ!?みたいな(笑)
「僕は北斗星に乗れるはずです」
で、ほんで、なんかこう、北斗星乗るならしょうがねぇや、みたいんで
なんかわかんねーんだけど、俺の今まで世話になってきた業界の先輩だとか落語界の先輩だとかの流れでは、
その、所謂その女遊びっていう金を奢るのは先輩の勤めだけど、
北斗星のお金を奢るのは、別に先輩の勤めでも何でもないから・・・(笑)
もはや・・・全然奢る理由とか、電車遊びに関しては・・・
えぇ・・・HIGH and MIGHTY COLORで『OVER』

(曲)

まぁ今、スタジオでこのHIGH and MIGHTY COLORの『OVER』を聴きながらね、
構成の渡辺くん、このマイクのランプが点いてないところでは構成と喋るっていう人ですから・・・
いいこと言ったなぁ・・・ あのー・・・要はね、あそこでいたずらに童貞を捨てたよりも・・・
実際はねぇ、北斗星に乗れなかったんだよね?
個室がなんか全部指定でいっぱいで乗れなくて、
トワイライトエクスプレスってのに乗って福井に行ったんだって。
何をしにに行ってんだかわかんねーけどな(笑) 俺、別に福井に用があると思えねーから。
で、何度か乗ったことがあるトワイライトエキスプレスで、何度か行ったことある福井の駅だけど、
「違って見えた」と。もう、全然。
童「貞をまったく失ってなかったあの頃に比べたら、もう75%失った俺には季節が違って見えた。」
って話をなさっていたんです。
そうなんです。構成の渡辺さんに凄く気がついていただきたいところはそこなんですよ。ね。
“童貞よ大志を抱け”なんです。これ。
“チェリー・イズ・アンビシャス!”(註:正確には“チェーリーズ・ビー・アンビシャス”?)なんです。これは。
僕に言わせれば。ね?
渡辺くんね。そのー・・・あそこで、別に俺たちが何の迷いも無くお店に案内するだけのことだし・・・
もっと言えば俺たちの案内なんか無くても、無くてもですよ。
お店に一歩踏み入れれば、童貞が捨てれるとか捨てれない、とかじゃないですか。
この辺微妙ですけども。捨てれるとか捨てれないとか・・・
まぁ、正確に言うと変わったお風呂に入った時にたまたま会った女の人と自由恋愛した際に・・・
なんかモテた時には・・・
なんか、パチンコの景品交換所の理屈みてーだけど(笑)
・・・なった際にはそういうことが起こる確率が上がったりするわけじゃないですか。
てことは、ホントにあそこの一歩だけでいつでもそれ、思いつけば、それはなんとかなるわけじゃないですか。
だったら、それは後でいいってことなんですよ。
出逢った頃から、ずっと言ってる・・・
「俺の童貞を捧げる相手はもたいまさこ以外に無い!」っていうその(笑)
構成の渡辺さんがよく言ってる、そのー・・・
「もたいまさこか赤木春恵以外には俺のオチンチンは触らせない!」って言ってたじゃないですか。ね。
「俺はもたいと赤木春恵以外の前では俺のオチンチンはパンキんねぇ」と。
その話をしてたじゃないですか(笑)
もう、今、沖縄爆笑。沖縄とウチの沖縄方面出身の砂川ADだけ爆笑ね。
って、言い続けた・・・。

これはねぇ、はっきり言ってねぇ、若い頃の君に対して失礼ですよ?
せっかく、そうやって若い頃憧れてた、そういう一歩を登ったにも拘わらず、
例えば仮に電話を掛けて、
「もしもし、俺、三十だけど。時間掛かったけれども、あのー、今日、捨てたんだよ。」
って言ったとするじゃないですか。そんときに、向こうが言いますよ。
「え?もたい?赤木?」
「いや、どっちでもないけど。」
ショックだよ。向こうは。もう、大ショックだよ。それは。
だから、もうこれからもね。
・・・あのー、廊下ですれ違ったりしたら、色目つかってるんでしょ?
だから、もう、正式に春恵の方から、まさこの方から「やれません!」って言われるまでは、よそうよ。
その、ススキノとか吉原とかそういう話はよそうよ。
で、もし、どうしてもの時は素面(しらふ)で行こうや。
素面でオープンカーで行こうや。オープンカーで行って・・・
俺もその時にはそんなたかだかそういうお金を補てんするとかだけじゃなくて
みんなからカンパ集めてパレードで行こうや。
お前んちの自宅からパレードで行こうや。
あの、オープンカーの前の助手席の所に構成の渡辺乗せて、みんなに手を振って
後ろの席にご両親を乗せてさぁ、それでいて、ずーっと
ターンターラータラータラー♪ で、行こうよ。それで。
で、吉原までずーっと行こうよ。で、吉原に着く寸前で一発の銃声ですよ。
パーン!!ですよ。
で、世界に打電ですよ。ケネディ大統領が今・・・
そのー・・・「渡辺雅史が今、狙撃されました!!」っていう。そういう形でないと(笑)
で、狙撃されてもなおパンキってました!!で・・・
これいいじゃない。これいいじゃない。これで行こうじゃない。

(CM)

あのー、ファックス一応あいてるじゃないですか。
でいて、オープニングのアイトルコール前から・・・
まぁ、あのー、ぜんだんに向けてですよ。ね。
いっぱいファックス来てるわけですよ。既に。
そのほとんどがですねぇ・・・
えー、草加市のペンネーム・わーさんから、
「裏切り者」ね。
それから、こまえ市の乙女の恥じらいさんからね、
「裏切り者だ。校長を免職しろ。」ね。
えーっと、そういうのがずーっと来てるんですけども、
大体、こう話の概要が分かったところでですね、
札幌のペンネーム・九州横断特急二両編成さんから
「安心した。」と(笑)
こういうかたちのやつが来てます(笑)
まぁ、構成の渡辺さんからしてみれば未だに
「ごめん。俺、裏切っちゃってごめん。」って気分だと思いますけど、
なんつったら言いのかなぁ?・・・童貞だよ?
ねぇ(笑) うまく言えないけども。
(略)

スペシャルウィークのお知らせをしたいんですけども、
お知らせをするに至っては先にちょっとやっておかないとなんないことがあるんですよ。
田代32くんっていうアルバイト、若手芸人がですねぇ・・・
一応、正式には先週づけ。ね。三月いっぱい。
改変期いっぱいのところでですね、殉職しましてですね。
今日は来てない。今日は河野っていう新しいアルバイトが来てるんですけれども。
一応、今、田代32くんが今、家で何してるのかっていうのを確かめさせてもらいたいんですよ。
ちょっと、そのあと、徐々にどういう事かは説明しますんで・・・
電話を掛けさせてもらいます。
えー・・・ あのね、聴いてないと思うんだよね。
何故ならば、あいつの家はすごい立地条件が悪くて、電波が入らないって事が確認済みなんですよ。
で、家に居るらしいってこともなんとなく調査済んでるんで・・・
寝てんのか・・・寝てるか寝てないか、ぐらいなんですけど。
寝てないんじゃない?聴けないまでも、テレパシーで聴こうとするのが・・・
所謂なんつーのなかぁ・・・

(電話を取る音)
田代:もしもし。
伊集院:もしもし?もしもし・・・?
田代:はい。おはようございます・・・
伊集院:あ、伊集院です。
田代:おはようございます。
伊集院:お前、なんで野球来ないんだよ?もう、八時だぞ?お前。
田代:えっ?
伊集院:お前、集合時間七時だろ?
田代:今っすか?
伊集院:うん。お前待ってんだよ。みんな。
田代:うん?・・・あ、まじっすか?・・・あれ?
伊集院:・・・寝てた?寝てた?
田代:え?・・・あー、寝てました。
伊集院:あのぅ・・・(笑) 
田代:あーびっくりしたぁ・・・
伊集院:あのさぁ。なんで・・・ 
田代:あーびっくりしたぁ・・・
伊集院:今、まだ・・・時間見た?
田代:見ました。
伊集院:1時31分52秒53秒ね。あのー、ラジオ生放送中ね。なんで、バイト辞めたらすぐそうやってラジオを聴かないの?
田代:あー・・・、あれなんですよね。
伊集院:うん?
田代:あのー、ウチ、あのー・・・これ電波入らないんすよ。
伊集院:うんうんうん・・・(笑) 電波が入らないとかそういう理由じゃなくて、
    電波が入らないって事は事前に分かってるんだから電波が入るような体に改造しろって。
田代:僕の体のせいですか。
伊集院:あぁ。電極を埋めたりとか。そういうやつ。ニクロム線を全部巻いたりとかして・・・
田代:うー・・・
伊集院:あの・・・まぁまぁ、お前がそうやって聴かずに寝てんのはわかったんで、一つだけ・・・
田代:一つだけ・・・はい。
伊集院:まぁ、番組にアルバイトとして役立つことは出来なくなったんだから・・・
田代:はい。
伊集院:あのー、今日はしっかり寝て、明日の草野球にバッチリの体調で来て・・・
田代:はい。
伊集院:ホームランを打って。
田代:あ・・・わかりました。
伊集院:寝ろ!寝ろ!早くほら!早く寝ろって!!寝ろよ!寝ろ!!俺・・・
    何起きてんだ!寝ろ!寝ろ!寝ろ!

オッケーイ・・・はい。
えー、田代32さんの家は構成の渡辺さんの調査通りですね、
ラジオを聴く事が出来ない環境だということがわかりましたんで、
それじゃあですね、来週のスペシャルウィーク、何をやるかを発表します。
エコー・・・
伊集院光深夜の馬鹿力プレゼンツ、田代32感謝祭!
(略)

簡単に説明すると今まで番組のバイトを勤めてくれた田代32さんに対して
感謝祭ということで15分間ほどの枠を与えてラジオをやってもらうそうです。
ついては、トークのネタとなるようなおもしろ事件を田代さんに内緒で実行するということらしいです。
例:カニカニ詐欺、紫色のうんこを家の前に毎日置く、など。

(CM明け、電話の音)
一応、確認をしておかないとね。
ほら、なんてーの?ハッピーサプライズみたいなもんだから。
そういうところが。サプライズになんないなら企画変えるから。
あの、まわし職人スペシャルってのに変えるから。まわし職人・・・
(電話を取る音)
田代:もしもし?
伊集院:あー、田代?
田代:あー、おはようございます。
伊集院:寝ろよー!お前何起きてんだよ。お前。
田代:いや、今、寝てましたよー!
伊集院:あ、そうなの?ごめんごめんごめん!寝てるかどうか凄い心配になっちゃって。
田代:え?
伊集院:ほら、明日、朝から野球じゃんか。ねぇ。
田代:はい。
伊集院:それなのに田代が起きてるとさぁ、結局寝不足のままでさぁ・・・
田代:うん。
伊集院:今までと同じになっちゃうじゃんかぁ。
田代:そうですよ。
伊集院:だから、バイトが無くなった分だけ野球で活躍してもらおうと思って。
田代:はい。
伊集院:そのことばーっか気がかりでさぁ。
田代:うー。
伊集院:もうもうもう掛けないから寝て。
田代:ホントですか?
伊集院:ただ、万が一、田代しか分からないような出来事とか疑問とかが湧いちゃったりした時に・・・
    万が一、無いとは思うんだけど、田代、昆虫強いじゃん?凄いさぁ。
田代:昆虫っすか?僕、全然知らないですよ・・・
伊集院:あのさ、トックリバチにさぁ、卵を生まれたさぁ、虫の幼虫ってどうなるか知ってる?
田代:いや、知らないっすねぇ。
伊集院:あ、知らないんだ?
田代:いや、知らないですよ。
伊集院:あ、お前なるわ。じゃあなー。じゃあなー。じゃあ。
田代:え?これ、なんすかねえ!?

よし!大丈夫。もっかいCM。


以上です。こんな感じでしょうか?
それにしても、田代さんがちょっと可哀想だ(笑)




※書き起こし文は便宜上、必要最小限の範囲で、表現を改めたり削除した箇所があります。
※誤字・脱字がありましたら教えていただけると幸いです。

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